はじめに
フィリピンのセブ島(セブ市やマクタン島を含む)を観光・滞在する際には、公共交通機関やタクシー、配車アプリなどを上手に活用すると、より快適に過ごせます。しかし、初めての方にとっては「どの乗り物が安全?」「どこで乗るの?」など、わからないことも多いですよね。
本記事では、セブで代表的な移動手段や使い方のポイント、注意点などをまとめてご紹介します。
タクシー(Taxi)
基本情報
- 料金:初乗り40ペソ程度、以降は走行距離や時間に応じてメーターで加算。
- 種類:ホワイトタクシー(一般的なもの)とイエロータクシー(空港専用)があり、イエロータクシーは割高になる傾向があります。
乗り方・使い方
- ホテルやモールから呼ぶ
- 安全面やトラブル回避のため、流しのタクシーよりもホテルやショッピングモールのタクシー乗り場を利用すると安心。
- メーターを使ってもらう
- タクシーに乗ったら「メーター・プリーズ(Meter, please)」と伝え、メーターを作動させてもらいましょう。
- ぼったくり対策
- やたら高額な料金を提示されたら別のタクシーに乗り換えるのも手。急ぎでない場合は焦らず対応を。
注意点
- 交通渋滞:セブ市内は朝夕のラッシュや週末に渋滞が激しいので、移動時間には余裕を持ちましょう。
- お釣りが用意されていない場合も:乗車前に小額紙幣を用意しておくとスムーズ。
配車アプリ(Grab)
基本情報
- Grabは東南アジア全域で広く使われている配車アプリ。タクシータイプとGrabCar(個人車両)タイプがあります。
- 料金:距離や時間帯、需要に応じて変動する仕組み(サージプライシング)。
使い方
- アプリをダウンロード・登録
- スマホでGrabをインストールし、アカウントを作成。クレジットカード情報を登録しておくとキャッシュレス決済が可能。
- ピックアップ&ドロップオフ地点を設定
- 地図上で現在地と目的地を選択し、車種(GrabCar、GrabTaxiなど)を指定。
- 料金確認 & ドライバー決定
- 予想料金が表示され、了承するとドライバーが確定。ドライバーや車の情報をチェックできます。
メリット・注意点
- メリット
- オンラインで料金が確定してから乗車するため、交渉不要。決済をアプリ内で完結できる。
- 注意点
- 混雑時・大雨時などは「サージ(割増)」がかかり、予想以上に高くなる場合がある。
- ドライバーが目的地に不慣れなこともあるので、到着までアプリの地図でルートを確認するのがおすすめ。
ジープニー(Jeepney)
基本情報
- 象徴的な乗り物:フィリピン独自の派手な装飾が施された小型乗合バス。最も安価な移動手段の一つ。
- 料金:10~15ペソ程度から距離に応じて加算される。金額は運転手や車掌に直接支払い。
乗り方のコツ
- ルート番号を確認
- ジープニーにはルート番号が書かれており、どこへ向かうかを事前に調べておく必要があります。
- 乗り込む&車内でお金を渡す
- 後部から乗り、運転手や車掌さんに「○○へ行く」と伝えつつお金を渡す。お釣りはその場で返してくれます。
- 降りたいときは合図をする
- フィリピンでは、**「Para po(パラ ポ)」**と声をかけるか、指や硬貨で天井をトントンと叩いて合図するのが一般的です。
- 運転手が気づき次第停車してくれるので、目的地が近づいたら早めに伝えるとスムーズに降りられます。
注意点
- 初めての人には少しハードル高め
- ルートを把握するのが難しく、混雑も激しい。時間に余裕を持ってトライすると良いでしょう。
- スリに注意
- 人が多い時や夜間はスリのリスクがあるため、貴重品管理は徹底しましょう。
バス・フェリー
バス
- 南・北バスターミナル
- セブ市内には南バスターミナルと北バスターミナルがあり、オスロブやカワサン滝、モアルボアルなど島の南部/北部方面へ行く長距離バスが発着します。
- 料金・所要時間
- 距離によって変わり、数十ペソ~数百ペソほど。出発時刻は比較的アバウトなので余裕を持って。
フェリー
- 離島へのアクセス
- ボホール島(タグビララン港など)やカミギン島へは高速フェリーが出ています。所要時間や料金は行き先によって異なります。
- チケット購入
- 桟橋やオンラインで購入可能。ピークシーズンは混雑するので事前予約がベター。
バイクタクシー(ハバルハバル / Angkasなど)
基本情報
- ハバルハバル:ライダーに同乗する形のローカルな移動手段。一部エリアではAngkasというバイク配車アプリも利用可能。
- 料金:交渉制の場合が多いが、Angkasなら距離によってアプリが料金を算出。
メリット・デメリット
- メリット
- 交通渋滞をすり抜けて移動できるため、車より早いことも。
- デメリット
- 安全面の不安やヘルメットの衛生面が気になる点も。事故リスクが高いので、慎重に利用を検討しましょう。
安全・快適に移動するためのポイント
- 夜間移動は慎重に
- 夜遅くの人通りが少ないエリアは避け、タクシーかGrabを使うのがおすすめ。
- 小額紙幣の用意
- お釣りがないと言われることも多いので、20ペソ、50ペソ、100ペソなどを準備しておく。
- スリ・置き引き対策
- バッグは前に抱える、貴重品は最小限に。ジープニーやバス、フェリーの混雑時は特に注意。
- 時間に余裕を
- セブ市内~マクタン島間など、渋滞が多発する区間は想定以上の時間がかかることもしばしば。早めに移動を始めましょう。
まとめ
セブでの移動は、タクシー・Grabのように観光客にとって利用しやすい手段から、ローカル色が強いジープニー・バイクタクシーなど実に多種多様。主要観光地を効率よく回りたいならタクシーやGrabがおすすめですが、余裕があれば一度ジープニーやバスに乗ってみると現地の生活を体験できて楽しいですよ。
- ポイントのおさらい
- 安心&快適さ重視ならタクシー or Grab
- ローカル気分を味わいたいならジープニーに挑戦
- 長距離ならバスやフェリーを使いこなして周遊も◎
交通事情や治安を把握しながら、目的や好みに合った移動手段を選んでセブの旅を満喫してください!